【発達ゆっくり】お子さんの特性に合わせたお家造り


私の身内や友人のお子さんにも

発達がゆっくりで、

目にはみえないけれど障がいをもった子どもたちがいます。


自閉スペクトラム症(ASD)、

注意欠陥・多動性障害(ADHD)

感覚過敏・・・など

診断名だけ見ると一括りにされがちですが

ひとりひとり異なる多様な特性があるなかで

お子さんの「特性に合った環境づくり」

が、日々の暮らしやご家族のストレスを大きく左右します。


そこで、今回は

発達がゆっくりなお子さんも家族も

みんなが心地よく暮らすためのポイントを5つに

しぼってご紹介します。


1. 見通しの良い・分かりやすい間取り

リビングイン階段 or オープンな間取り

家族の動きが見えて安心感につながります。

見通しが良いとパニックの予防にも◎


パーソナルスペースを確保

刺激が多すぎる子には「静かなひとりの空間」があると安心です。収納付きの小上がりや籠れるスペースもおすすめ。


2. 感覚過敏・鈍麻への配慮

防音・遮音設計

音に敏感なお子さんには、ドアや壁の防音対策が有効。逆に、大きな声や足音が出やすい子にも安心。


柔らかい床材の選択(例:コルク・クッションフロア・畳)

音の響きを抑え、転倒時の衝撃も和らげます。


照明は調光式・間接照明を活用

まぶしさや光のちらつきに敏感な子には、

蛍光灯よりLEDや間接照明の方が落ち着きます。


匂い・素材選び

化学臭の少ない建材・塗料・自然素材を選ぶと、

敏感な子にやさしい空間になります。


3. 安心・安全のための工夫

開けにくい扉・鍵の設置

 飛び出し・徘徊が心配な場合、

玄関やベランダの施錠・補助鍵が有効。


角の少ない家具・設計

急に動く・ぶつかりやすい子には、コーナーガードや丸みのある家具を選ぶ。


階段や吹き抜けの安全対策

落下防止に、透明なアクリル板や高めの柵などを。


見えにくい収納(刺激を減らす)

物が見えすぎると気が散ったり興奮してしまう子も。

ロールカーテンや扉付き収納で視覚的刺激をコントロール。


4. 「ルール」や「生活リズム」が作りやすい工夫

視覚スケジュール・ルール表を貼れるスペース

ホワイトボードやピクチャーレールを設けて、

視覚的に日課やルールを見せると混乱を防げます。


動線に「目的」を持たせる

例:帰宅 → 手洗い → ランドセル置き → 着替え → 宿題スペース

という流れを自然に促せる配置に。


落ち着いて学習・遊びができる専用スペース

「ここは集中する」「ここは遊んでもいい」など、

目的別に空間を分けることで安心感が生まれます。


5. 家族みんなが過ごしやすく

目が届きやすい設計

キッチンからリビングや子ども部屋が見えるようにするなど、

無理なく見守れる設計が理想。


脱・完璧主義で“変えられる家”を

子どもの成長や特性の変化に対応できるよう

「壁紙だけ変える」「間仕切りをあとでつける」など可変性のある設計を。


「家」は安心基地

家は、お子さんだけでなく

家族みんなにとって

社会と向き合うための「安全地帯」

個々の特性に合わせて、

感覚・行動・心理面の安心を設計に取り入れることで、

本人も家族もぐっと暮らしやすくなります。


「完璧な家」ではなく、

「家族みんなが心地よく過ごせる家」を目指して、

一歩ずつ準備していきましょう✨


弊社は保育士資格をもったスタッフも

おりますので、お打ち合わせの際のお子様の

ご対応はご安心ください😊